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京都サンガF.C.選手名鑑2020(GK、DF編)

 

皆さんこんにちは、Ryu-Yです。

 

 

京都サンガF.C.選手名鑑2020 GK、DF編です。

 

 

 

 

 

 GK

#1 加藤 順大 2019シーズンリーグ戦:先発18試合

  ピッチ内外でコミュニケーションを怠らないムードメーカー。昨年は天皇杯をきっかけに一時はスタメンを奪取した。スタメンでもベンチでも常に周りの選手の気遣いを忘れず、チームを鼓舞する姿勢は感服に値する。シュートストップやコーチングのスキルは清水に対して引けを取っておらず、出番もあるのではないか。

 

#21 清水 圭介 2019シーズンリーグ戦:25試合

 気付けは在籍6年目となる清水。時には実績に優れたGKが加入して試合に出られないシーズンもあったが、そこで気落ちすることなく出番を着実に増やしてきた。セービング、飛び出し、コーチング、キックの精度のどれをとってもこれと言った弱点がなくバランスの取れたGKである。昨年は後方からパスを繋ぐスタイルであったが、そつなくこなしていた。今季も守護神候補筆頭。

 

#26 太田 岳志 →カターレ富山(完全移籍)

 今季のGK陣の中では最長身で、ハイボール処理やセービング技術に優れた大型GK。私が岐阜に住んでいた時(ラモス政権)にゴールマウスを守っていたなあ、という印象はあるが、正直そこまでインパクトはない。昨年の3人に加えての加入となるのでスタメン争いは非常に厳しくなると予想される。

 

#31 若原 智哉 2019シーズンリーグ戦:1試合

 年代別の代表に選ばれるなど将来を嘱望されているGK。昨年行われた大迫や谷不在のU-20W杯では守護神を務めた。今オフは出番を求めて期限付き移籍するのでは?と思っていたが、残留してくれた。東京五輪へ向けて出場機会を得ないと代表選出が非常に厳しくなってくるので、彼にとっても勝負の一年となる。至近距離でのシュートストップは抜群のセンスがあるので、ポジショニングやロングキックの精度を高めていくことがスタメン奪取の鍵となる。

 

<寸評>

 今季も質の高い選手たちが1枠を争って、良い競争環境が確立されるであろう。加藤がいることで雰囲気も明るく、良い関係性が築けている。どの選手もセービングはピカイチで誰が出ても問題無いが、今季もポゼッションを高めるサッカーをするのならば足元の技術と判断力では清水が一歩リードしている。そこに加藤や若原、さらに太田が出番を窺う構図となるか。

 

 

DF

#2 飯田 貴敬 →清水エスパルス(完全移籍)

 サイドを駆け上がるスピードが武器のサイドバック。左右共にこなせるということだが、基本は右サイドとなるだろう。昨季限りで退団した望月とは野洲高校時代の同期にあたる。昨季の京都は右サイドバックが固定出来ず、福岡、石櫃、上夷、安藤など様々な選手が務めたが結局安定しなかった。前述した選手とは特徴が違うので、新たな競争を大いに期待したい。

 

#3 宮城 雅史 2019シーズンリーグ戦:先発6試合/途中出場1試合

 身体を強さを生かした競り合いやボール奪取に優れた選手で、主にセンターバックやボランチを務める。レノファ時代にはセットプレーから得点をよく決めていたらしいのだが、京都に来てからは得点を決めていない。ちょこちょこ怪我しがちな為出場機会が限られており、今季こそシーズンを通してスタメン争いに加わりたい。

 

#5 黒木 恭平 2019シーズンリーグ戦:先発41試合

 昨季は出場停止だった最終戦を除いてスタメン出場。一昨年夏に加入した時はなぜ?と思ったが、2018シーズン最終戦の讃岐戦で生でプレーを観た時に素晴らしい安定感のあるプレーぶりから「これは来年期待出来るぞ!」と思ったのが見事に的中して嬉しい。ボスコもあの日のインタビューですごい褒めてたし。中央のスペースに侵入してのパス交換やコースを狙ったフリーキックなど攻撃面で違いを生み出せる。一点挙げるとすれば守備対応でもう少し相手に制限をかけるところは一皮向けて欲しいが、それは欲張りすぎか。今季も子供にたくさん試合出ているところを見てもらおう。

 


引用:【公式】ゴール動画:黒木 恭平(京都)57分 愛媛FCvs京都サンガF.C. 明治安田生命J2リーグ 第19節 2019/6/22

What a beautiful!

 

#6 本多 勇喜 2019シーズンリーグ戦:先発36試合

 京都に来てからは左サイドバックが主戦場だったが、中田監督の下センターバックとして起用されると見事ブレイク。守備時には持ち前の身体能力を生かして相手FWを自由にさせず競り合いでも勝ち、攻撃面では相手の守備網の間を突く縦パスや持ち上がりを披露。これまでは良いプレーを見せた試合があったと思ったら次の試合では気合の抜けたプレーをしたりとムラがあったのだが、それも一切無くシーズンを通して安定感のあるプレーを見せた。サッカー選手は一年でこれほど変わるんだ、というのは昨季の京都を観ていると様々な選手から感じたものだが、本多が最も変わったのではないだろうか。左アキレス腱断裂の影響で今季の復帰は夏頃になるだろうが、早くピッチに帰ってきて欲しい。

 

#16 安藤 淳 2019シーズン先発27試合/途中出場2試合

 久々に京都に帰ってきた安藤は、主に攻撃面で違いを見せロングフィードや縦パスでチャンスを数多くお膳立てした。(攻撃面で違いを出せる選手ばかりだな。。。)ただ、石櫃が負傷してからは右サイドバックに入ることとなり、結果、より攻撃的になってしまい裏のスペースガラ空き問題が顕在化した。攻撃面でチャンスが作れなくなると彼の良さも生きなくなるので、結構苦しかったと思う。今季は基本的にセンターバックのポジションを争うことになるだろう。

 

#19 麻田 将吾 →カマタマーレ讃岐(期限付き移籍から復帰)

 2年間の讃岐修行から復帰。センターバックというポジションはなかなか高卒の若手で出番を得られることが少ないので、J2、J3で経験を積むことが出来たのは大きい。貴重な左利きの長身センターバックなので大きく飛躍してほしい。

 

#23 ヨルディ・バイス →徳島ヴォルティス(完全移籍)

 長崎や徳島で大車輪の活躍をしたJ2 No.1センターバックが京都に加入。圧倒的なフィジカル、ロングフィード、ショートパス、リーダーシップ、ヘディング、フリーキックのどれをとってもJ2では抜きん出ている。年齢的にスピードに陰りが見られるのと自分の判断で持ち上がって後ろのスペースを空けることがあるので、そこをどうカバーするかが今季の京都のキーポイントになりそう。今季の補強はウタカ然り急にJで実績のある外国人選手を獲得出来たのが面白い。新しく就任した山道強化部長のカラーが色濃く出ている。今季のユニはNo.23を購入したので、頼むよ。

 


引用:【公式】ゴール動画:ヨルディ バイス(徳島)78分 鹿児島ユナイテッドFCvs徳島ヴォルティス 明治安田生命J2リーグ 第1節 2019/2/24

キックの精度素晴らしい。

 

#25 上夷 克典 2019シーズン先発11試合/途中出場1試合

 ポゼッションスタイルを築いた昨季の京都と自身のプレースタイルがハマり、怪我こそあったもののルーキーながら11試合に先発出場。積極的に縦パスを狙う姿勢は好感を持てた。1対1での守備対応に少し軽さが見られるので粘り強く対応出来るようになると、攻守に秀でた選手になれると思う。

 

#28 冨田 康平 2019シーズン先発4試合/途中出場4試合

 縦に仕掛ける動きが魅力的な左サイドバック。中田政権下では何故か右サイドをやらされることもあったが、やはり本職は左サイドバックだろう。ウインガーとしてはさすがにボールを受けてからの仕掛けが物足りないので、前にスペースがある状況の方が生きる。止める蹴るといったところで少しおぼつかないことがありトラップミスやパスミスが多いので、まずはそこから改善していきたい。黒木の牙城を脅かせるか。

 

#30 石櫃 洋祐 2019シーズン先発17試合/途中出場6試合

今季37歳を迎える大ベテランは豊富な運動量で上下動を厭わず、右足から繰り出されるクロスは精密機械のごとく非常に正確。ここ最近は強力な同サイドのライバルがいないこともあるが、この年齢でもピッチに立ち続け衰え知らずなのは凄い。昨季負った右久半月版損傷も癒え沖縄キャンプに参加しているそうで、ひとまず安心。今季は飯田や森脇といったライバルが加入しているのでポジション争いは熾烈になりそう。

 

#35 江川 慶城 →ロンドリーナEC sub19(期限付き移籍より復帰)

 ブラジルでの武者修行より復帰。異国の地でハングリー精神旺盛な選手たちにもまれた経験は貴重なものであっただろう。復帰した今季はいきなり出番を掴むのは厳しいだろうが、先輩たちから学べることも多いと思うのでまずは普段の練習から地道に信頼を勝ち取りたい。

 

#46 森脇 良太 →浦和レッズ(完全移籍)

 日本サッカー界きってのムードメーカーが京都に加入。彼の経験値は抜きん出ているので、上手く若手選手へ継承していって欲しい。これまでの言動からもしかしたらちょっと敬遠しているサポーターもいるかもしれないが、個人的には森脇のようなアツく闘えて声の出せる選手は大好きである。センターバックか右サイドバックでの起用となるだろう。

 

<寸評>

 各ポジションに2人以上競争を確立出来る選手数となっており、レベルの高いポジション争いが繰り広げられるであろう。選手の特徴をざっと挙げたがあきらかにボールを保持している時に違いを生み出せる選手が多数おり、今季もボール保持率を高めるサッカーをすることは間違いない。守備では、バイスを中心に相手の攻撃を受けるだけでなく弾き返す力をチームとして高めていきたい。4バックでも3バックでもどちらでも対応可能な布陣である。

 

 

次回はMF、FW編です。

 

ではまた。