スーパーハードワークサッカー

京都サンガF.C.の試合レビューが中心。たまに観戦記。

京都サンガF.C. 2018シーズン前半戦総括

 

皆さんこんにちは、ryuです。

 

 

前回のブログでは「J2トラウマイレブン」ということで、他クラブの選手について書いたのですが、今回はサンガのチーム状況についてまとめたいと思います。

 

 

[監督]

昨年から引き続き布部陽功氏が開幕から指揮を執っていたのですが、第13節終了後に事実上の解任。

「角を取るサッカー」「ちょっとしたところ」「(1-3で負けた試合で)この勢いを次にもっていきたい」「攻撃のパワーが足りない」「京都のユースのサッカーが好きです」...etc 数多くの布部語録なるものを生み出しました。

昨年には、試合後の会見で涙したり、相手監督から試合前のウォーミングアップの雰囲気がゆるいと感じた、とまで言われ、闘う監督としての威厳はこれっぽっちも無かった布部氏。

今年に入って練習見学しましたが、声を出しているのは現監督のボスコでした。布部氏は選手たちに仲良しこよしを教育したのでしょうか。

石丸サンガを全て破壊した監督として後世に語り継がれるでしょう。

お疲れ様でした。

今は柏ユースのコーチに戻られたということで、サッカーの現場には残られているそうです。

 

14節以降指揮を執っているボスコ・ジュロヴスキー監督についてはシーズン終了後に総括したいと思います。

 

 

[フロント]

第10節熊本戦終了後、3戦連続で試合終盤に決勝点を与えたことでサポーターは居残り。私もゴール裏にいたのですが、山中社長と小島強化部長への期待と信頼はここで消え去りました。

 

 

 

 

引用:Youtubeより

 

名言「落ちひん!」の誕生です。

 

このように、サポーターを前に冷静に言葉を選び現状を説明できないフロントに不満は募るばかり。

落ちひんと言いつつ現状最下位なわけで、名古屋グランパスからのコネに頼る小島強化部長の独裁補強を続けるわけにはいきません。

 

残留しようが降格しようが、フロントの総入れ替えは断行すべきでしょう。

 

 

[試合]

このように、ピッチの外の問題が顕在化すると、選手たちは試合に集中できなくなり、当然ながら勝てなくなります。

また、2016年に大型補強してもJ1昇格出来なかったあおりを受け、2017、2018年は人件費を抑えなければならず、偏った戦力と実績の無い監督を連れてくることとなります。

 

 

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 先日の甲府戦を基にしたフォーメーションですが、明らかにいびつなフォーメーションです。まず、3バックですが、宮城、増川、染谷では重過ぎます。対人のデュエルのところでは戦えるでしょうが、裏抜けでぶち抜かれることが容易に想像できます。甲府はワントップ気味にバホスを置いていたのに3バックにするという謎采配。助っ人が復帰してくることはメディアにも出ていたのですが。牟田と下畠は正直戦力として計算できるレベルに無いので、このベテラン勢に今季は頑張ってもらうしかありません。

ネガティブトランジション時の両SBの戻りの遅さやCBのスライドうまくいっていないことを考えると、4バックでブロックを組んだ方が良いでしょう。本多は岩崎と組むようになってからあまり前につっかからなくなって怖さが無くなったので、対人守備に専念してもらった方が。石櫃はどんどん守備しなくなっているのでクロス専門で。サイドには、岩崎、小屋松、湯澤、新加入のジュニーニョと、小柄ながら運動量ある選手が揃っているので、彼らの中盤でのプレスをはめるのに頼るのが得策です。

 

 

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4-3-3の場合は、このようなフォーメーションでした。

重廣は前半戦こそ岐阜戦の激しいプレスや水戸戦での2ゴールで勝利に貢献する試合がありましたが、だんだん運動量のわりにボールハンターとしての役目をこなせず、また中盤でのロストが目立つようになりました。彼の周りが連動して動かないので、動きすぎてスペースが出来るという悪い面も目立つようになってしまいました。 二種登録ながらここ最近スタメンが続いている福岡と併せて、相手のパスコースを切る動きと、ボールロストしない身体の使い方を身に付けてほしいものです。そして、効果的なダイアゴナルパスを送り込める視野の広いボランチへと成長してほしいですし、それが出来るだけの選手だと期待しています。

 

7/6(金)、エスクデロ蔚山現代への期限付き移籍が発表されました。

サンガの中では数少ないアツく、闘える選手だっただけに残念ですが、30歳を迎える前に点取り屋として勝負したい気持ちも十二分に分かります。

当初、京都の強化部はSHとして獲得したようですが、セルのボール保持能力とパスセンスの良さからトップ下での起用が主になりました。布部体制ではボランチの層の薄さからアンカーの位置での起用が増え、慣れないポジションだっただけに失点に繋がるボールロストをしたり、左膝蓋腱断裂の大怪我を負ったことは、彼自身のキャリアで最もつらい時間であったことは想像に難くありません。

今シーズンに入ってからも同じようなアンカー起用が続いたことで、Kリーグへの復帰を決断したのでしょう。

韓国でも活躍を期待しています。

 

 

CFのロペスと大野は同じような特徴を持っています。

・クロスからのヘディングで得点できる

ゴールキックからの競り合いに勝てない

・ボールを収める能力に欠ける

 

相手CBの裏を取るポジショニングはロペス、前線からのプレスは大野が上回っています。ゴールキックからのセカンドボールを拾ってのビルドアップが重要視される現代サッカーにおいて、長身なのにハイボールに競り負けるCFを起用する厳しい現状なのですが、(ここで競り勝てるのは闘莉王のみ。)最低限ボールを預かってサイドに振るパスを送る役割は果たしてほしいところです。そしてクロスボールに対して良いポジショニングをとってシュートを放つことも重要です。

ロペスのセリエB移籍の噂もありますので、ただでさえ少ない得点源を失うことになると非常に厳しいです。今後も注視していきたいです。

 

 

 

さて、後半戦の改善ポイントですが、

攻撃の活路としては、仙頭のパスセンスをいかして縦パスを送り込むこと、岩崎や湯澤のドリブルをいかせるようにサイドチェンジを行うこと、2人目、3人目の動き出しをトライアングルを作りながら常に作り続けることが重要だと考えます。

守備はどうしようもない気がしつつ、、、スペースを見つけて埋める動きとクロスをフリーで打たせないようなサイドの戻りが必要です。

 

 

J2残留をかけた戦いは続きます。

 

2018年前半戦J2トラウマイレブン

 

 

皆さん、こんにちは。 ryuです。

 

 

2018年のJ2前半戦が早くも終了しました。

我が京都サンガF.C.は21節終了時点で4勝4分13敗得失点差-15で21位。

22節は大雨による影響で延期となり、7/8現在で再び最下位に転落しました。

1試合未消化とはいえ、J3降格圏を彷徨い続けている状況です。

 

そんな中、チームは何故か7/8-10まで3連休。試合が中止になったので練習するのかなと思ったら、どうもそうではないようです。次節は16日の水戸戦で間に二部練があるとはいえ、相変わらず納得できないことが多い。。。

 

 

さて、今回は前半戦の総括でもやろうかなと思ったのですが、Twitterで「J2トラウマイレブン」なるものを見つけたので、個人的に前半戦やられたっ!と感じた選手を並べてみました。

 

 

 

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イ・ヨンジェ(岡山)については昨年まで京都に在籍し、前線で走り回れる選手として重宝していました。しかし、岡山に移籍してからあれほどCFとしてボールが収まって味方を生かすプレーが出来ることに驚いています。。。得点力の乏しさを十分カバー出来るレベルです。ケガが治ってまた活躍する姿を見たいです。

 

林(東京V)、イバ(横浜FC)に関してはケアしてても点を取られてしまうイメージで。今後も京都キラーとして君臨してくるでしょう。

 

 

今シーズンに関しては、いくつものゴラッソを決められている気がします。小西(徳島)のシュートなんかが象徴的ですね。

 

引用:Youtubeより

 

 

また、今季の京都はサイド攻撃を中心としているのですが、中盤でボールを奪われることが多く逆にサイド攻撃を繰り出さされるという事態に陥っています。両SBの守備時の強度が低いことが被攻撃回数の増加に拍車を掛け、また、守備の仕方がオーガナイズされていないために、セットプレーからいくつもの失点を喫しています。

 

 

引用:Youtubeより

 

 

 

相手のサイドの選手にフリーでクロスを上げさせ、逆側のSBにドフリーでヘディングを決められるという目を覆いたくなるような惨状。しかもペナ内には4人選手がいて、全員がニアでボールウォッチャーになっているという。。。

誰が誰のマークに付くか統一されてないんでしょう。ポジショニングについても曖昧です。

クリーンシートが一度も無いことから分かるように、まずは染谷を中心に守備を組織で守らないと、勝ち点を積み上げていくことは出来ないでしょう。

 

W杯もいよいよベスト4が出揃い、残すところわずかとなりました。

W杯終了と同時にJ1は再開、J2は変わらず厳しい連戦が続きます。

 

後半戦はアウェー観戦中心となりますが、出来る限りスタジアムに足を運んで、微力ながら京都、日本サッカーを盛り上げたいと思います。