京都サンガF.C.2020選手名鑑(MF、FW編)
皆さんこんにちは、Ryu-Yです。
京都サンガF.C.2020選手名鑑、今回はMF、FWです。
前回のGK、DF編はこちら。
MF
#7 レナン・モッタ 2019シーズンリーグ戦:先発3試合/途中出場5試合
チームの調子が悪くなってきた夏以降にアンカーとしてチャンスを与えられ、ゲームメーカーとしての一定の役割は果たした。時折見せる縦パスのセンスなど光るものも持っているが、やはり外国人選手としては物足りない。日本にも馴染んできただろうし、契約延長したからには庄司を脅かす存在になって欲しい。
#8 荒木 大吾 →ジュビロ磐田(完全移籍)
両翼をもがれたサンガにとって急務となったウイング補強。白羽の矢が立ったのは、左サイドから切り込んでいくドリブルを得意とする荒木。ジュビロでも出場機会はそこそこ得ていたが、心機一転覚悟を決めてサンガにやってきてくれた。終了間際に得点を決める勝負強さや川又相手にもPKキッカーを譲らない精神力も併せ持つ。意外と(失礼?)胆力のある選手のようで、こういう戦える選手は個人的に好感が持てて応援したくなる。
引用:荒木 大吾、ジュビロ磐田をJ2降格の危機から救う劇的PK弾!(2019 札幌vs磐田)
#10 庄司 悦大 2019シーズンリーグ戦:先発38試合/途中出場2試合
昨季から10番を任された不動のアンカーは、中盤の底からサイドチェンジや攻撃の始点となるパスを配給しチームを支えた。チーム随一の視野の広さから繰り出されるパスには、観ている我々も驚かされることが多い。ボールの配給役なので状況によっては玉離れが遅れることもあり、そこを狙われてショートカウンターを受ける場面には気を付けたい。石櫃とは(田舎の)ヤンキー感のある仲良しコンビである。
#11 曽根田 穣 →ヴァンフォーレ甲府(完全移籍)
昨季アウェイでゴールを決められた曽根田をトラウマ補強!攻守に渡りハードワークでき、狭い局面を個人でもユニットでも打開できる器用さがある。ゴール前に飛び込むタイミングも抜群で、同じく甲府から加入したウタカとの連携でも得点の期待が持てる。1.5、2列目は俺のものだ!と言わんばかりに年間を通して活躍してもらわないと困る選手。
引用:【公式】ゴール動画:曽根田 穣(甲府)32分 ヴァンフォーレ甲府vsファジアーノ岡山 明治安田生命J2リーグ 第24節 2019/7/27
ウタカも、(横谷も)、曽根田も上手い。。。
#14 中川 風希 →横浜Fマリノス(完全移籍)
昨年後半の苦しい時期にインサイドハーフで台頭する選手がいなかった昨年のサンガ。スペインでもプレー経験のある中川は一昨年の琉球(当時J3)で32試合16G。昨年シーズン開幕直後にマリノスに移籍してからは出場機会に恵まれず。J2の舞台で再起を誓う。プレー集を見ていると、逆足である左足でのシュートも結構決めているので、左右両方でゴールを狙えるのはかなり魅力的。確かな技術を武器に中央でのプレーを見てみたいが、今季の編成を鑑みるとウイングでの起用もあり得るか。
#17 ジュニーニョ 2019シーズンリーグ戦:先発10試合/途中出場10試合
圧倒的なスプリント力と運動量を誇るウインガーで、特に守備の時は敵味方のポジションに関係なく猛烈スプリントを行う。もちろんそれで相手が窒息する場合もあるが、かわされてスペースがら空きなんてことも。。。ある種「異物感」のある選手である。足下の技術は少し物足りないのでユニットでの崩しよりもスペースのあるサイドのウイングポジションが合っている。守備時の対応は怪しいので、3-4-2-1だと適性ポジションが無さそう。モッタにもいえるが彼もブラジリアンながら寡黙な選手なので、森脇などと馴染めているか心配である。
#22 谷内田 哲平 →帝京長岡高校
新潟県勢で初めての選手権ベスト4入りを果たした帝京長岡高校のキャプテン。1月2日の熊本国府戦を観に行ったのだが、ボールを散らして展開していく技術はもちろん高いのだが、最も印象的だったのはゴール前への飛び出し。クロスに対する飛び出しのタイミング、相手のDFラインの背後を突いたハーフスペース突撃など、やはり「京都のデ・ブライネ」となり得る選手である。アンカーやボランチよりもインサイドハーフ、シャドーが適正だろう。同ポジションにライバルは多いが、フィジカル面で逞しくなって一年目から出番を掴んでほしい。
引用:谷内田哲平 プレー集|帝京長岡高校→京都サンガF.C.|Teppei Yachida 2019-2020
#24 川崎 颯太 →京都サンガF.C. U-18
サンガ公式HPによると、攻守に渡りボックストゥボックスでのダイナミックなプレーが持ち味の選手とのこと。インサイドハーフが主戦場となる選手で良いお手本となる選手は多く在籍しているので貪欲に学んで成長して欲しい。
#27 山田 楓喜 →京都サンガF.C. U-18
正確な左足を武器にスルーパスやフリーキックなどのチャンスメイク、さらにはゴールへの姿勢にも優れた選手とのこと。川崎同様プレーをしっかり観たことがないのでなんとも言えないが、まずは練習やTM等でアピールしていくことからになるだろう。
#29 中野 克哉 2019シーズンリーグ戦:先発4試合/途中出場5試合
縦への推進力と右サイドから内側へ切り込んでいくドリブルに秀でた選手。昨季は主に右サイドのウイングポジションだったが、左利きなので左サイドでも見てみたい。パスセンスはあるがゴール前でのチャンスはことごとくふかしてしまうので、今季こそプロ初ゴールを決めて精神的にも落ち着きたい。
#31 福岡 慎平 2019シーズンリーグ戦:先発33試合/途中出場3試合
インサイドハーフとしてだけでなく手薄だった右サイドバックとしても多くの経験を積んだ19歳の若武者。ネガティブトランジションでの即時奪回や狙いすましたシュートスキルなど、攻撃面において大きく成長した。将来の海外挑戦を見据えスペイン語を勉強しており、貪欲に学びを得る姿勢も素晴らしい。ボール奪取能力を向上させ、京都のカンテとしての称号を欲しいままに。
#32 上月 壮一郎 2019シーズンリーグ戦:先発1試合/途中出場2試合
昨年1月に左けい骨を骨折して昨季前半はリハビリに費やし、試合に絡んだのは中盤戦以降。右サイドバックを経験したりと、本来のウイングポジション以外での起用もあった。元々縦に突破する能力は優れているだけに、守備対応が改善されればサイドバックやウイングバックとして起用するのも面白い。身長があるのでGKからのフィードの逃げ道となれる点もメリットである。
#36 荻野 広大 →ロンドリーナEC (期限付き移籍より復帰)
ブラジル2部クラブでの武者修行より復帰。京都ではリーグ戦出場ゼロで年齢的にも若くはないので、後が無い状況。試合に絡むのは厳しいと思われるが、地道にアピールをしていってほしい。
#41 金久保 順 2019シーズンリーグ戦:先発20試合/途中出場2試合
独特のプレーリズムから繰り出されるパスやゴール前への飛び出しが秀逸で、数々のチャンスを創出できるプレーヤー。自身はそこまで得点を決めるプレーヤーではないのだが、彼がスルーしたボールがそのすぐ後ろにいる味方の選手に繋がり得点となるシーンが目立った。ボールが来る前に状況認知が優れている証である。
引用:【公式】ゴール動画:仙頭 啓矢(京都)17分 京都サンガF.C.vs大宮アルディージャ 明治安田生命J2リーグ 第23節 2019/7/20
金久保だけじゃなく、みんな良いね。w
<寸評>
インサイドハーフ、シャドーの選手層は曽根田、中川の補強によって厚みを増すことが出来た。小屋松と仙頭が抜けた両ウイングの穴埋めは物足りないが、荒木や中野の成長で何とか。。。ボールハンターとなるファイタータイプの中盤の選手がいないのが昨季から続く懸念材料で、中央からの被カウンターをどう食い止めるかは注視する必要がある。
FW
#9 ピーター・ウタカ →ヴァンフォーレ甲府(完全移籍)
J1で86試合36G、J2で58試合26Gを決めている実績十分のストライカーが加入。身体を張ったポストプレーで数々のチャンスを創出し、個人でゴールを決め切る力強さは未だ衰え知らず。意外にもスラっとした体形で、今季36歳となるのだが一瞬のスピードは光るものがある。ワントップ筆頭で良くも悪くもウタカのチームになるだろう。依存しすぎないチームになれるか。
引用:ピーター・ウタカが語る「大切なことは何よりも“笑顔”」|外国籍Jリーガーが語るJAPAN 日本サッカー強化への提言 Vol.5
笑顔素敵。
#13 宮吉 拓実 2019シーズンリーグ戦:先発 21試合/途中出場5試合
帰ってきた京都の至宝は昨季4G。フォワードとして一番前でやりたいと帰ってきたものの、主にインサイドハーフでのプレーとなった点でも少し不満の残るシーズンだっただろう。復帰2年目となる今季もセンターフォワードでのプレーを最優先で狙っているだろうが、相手を背負ってのプレーが得意でないことから、やはり2列目でのプレーも受け入れざるを得ないか。2トップならば居場所はあるものの、今季もあまりやらなさそうだし。彼がゴールを決めた時のスタジアムの盛り上がりは格別なので、昨季以上を期待しています。
#18 野田 隆之介 →湘南ベルマーレ(完全移籍)
体格の良さから最前線で起点となるのが一番の特徴かと思いきや、実は2列目からのレイオフやゴール前へ入り込む動きが得意なプレーヤー。FW登録ではあるが、シャドーやインサイドハーフでの起用が基本となるのではないか。個人的に湘南時代のチャントがお気に入り。
引用:2018.5.19 湘南ベルマーレ 野田隆之介 コール大合唱
#20 李 忠成 →横浜Fマリノス(完全移籍)
ACL、J1、天皇杯、Jリーグカップを制したタイトル請負人が14年ぶりにJ2の舞台に。残るタイトルはJ2優勝だけ、と本人の意気込みも高い。2011年アジアカップの決勝弾ボレーがあまりにも鮮烈だが、前線からの守備も欠かさず行えるのも心強い。ワントップだけでなく、シャドーでの起用も多くありそう。SNS等で京都に対する想いを常々発信しており、この辺りのセルフブランディングは流石代表経験者といったところ。向上心に溢れたベテラン選手の加入は、サンガのチーム士気向上にも一役買ってくれることだろう。
サッカーで京都を盛り上げたい! 京セラ・HORIBA・WACOAL・任天堂…錚々たる企業スポンサーと世界を代表する街を持つ「京都」。 J1→アジアNo1クラブの足掛かりの一歩目に貢献できるよう頑張るしかない。共に歴史を創りましょう。
— 李忠成・Tadanari Lee (@ChunTadanari) 2020年1月22日
引用:Twitter
#33 服部 航平 →ロンドリーナEC sub19(期限付き移籍より復帰)
麻田同様ブラジルのU-19クラブで経験を積んでサンガに復帰。他J(?)クラブとローンでの移籍交渉があった模様だが結局サンガに留まることとなった。ワントップタイプのベテラン選手を複数人補強したので、彼らから学べることは多いはず。タイプ的に近い宮吉がいることも心強いのではないか。
<寸評>
李、ウタカ、野田のベテラントリオを補強し、個の能力に優れた選手は増えた。入場料収入が増えることを見越しての補強であり、今季に懸ける意気込みは伝わる。ウタカをある程度守備免除するのならば、李や野田は前線からの守備も出来る点でアピールしていきたい。宮吉は2列目での争いとなるか。
ではまた。