ラ・リーガ2019-2020第24節バレンシア-アトレティコマドリー雑感
皆さんこんにちは、Ryu-Yです。
2/19からいよいよCLラウンド16が始まります。
リヴァプールはアトレティコ・デ・マドリーと対戦します。
ということで、久々にラ・リーガの試合を観たのでアトレティコの特徴をつかんでおくための記事になります。
基本スタッツ
バレンシア-アトレティコマドリー
得点:2 - 2
支配率:64% - 36%
シュート数:9 - 8
枠内シュート数:3 - 3
パス成功率:82% - 75%
イエローカード数:3 - 2
コーナーキック:11 - 4
ファール数:12 - 16
基本的には両チームともボール保持には拘らず、前線からのプレスとボールを奪ってから素早くゴールに迫ることを特徴としています。
両チームフォーメーション
バレンシアは4-4-2としているが、ゴメスとガメイロが縦関係の4-2-3-1にも可変するシステム。
一方のアトレティコはシメオネ伝統の4-4-2。今季に入って強固な守備が崩れている原因はなんだろうか。この試合から探っていきたい。
この記事でのテーマは、
「4ボランチのようなアトレティコの中盤」
この仕組みがアトレティコにとって強みでもあり弱点でもあると感じた。
<攻撃時は同サイド圧縮、幅を取るのはサイドバック>
ボールを奪ったところから素早く縦パスを入れるのが基本的な攻撃のスイッチ。ボールサイドに散らすのではなく、若干内側にポジショニングしているサイドハーフのジョレンテやサウールへ。ただ、ボールを受けた両サイドハーフの選手はサイドに流れるサイドバックの選手へボールを渡し、自身は真ん中へ。特に上下動を繰り返すことが出来るアリアスのいる右サイドからこういった形が多かった。
その後、特にアリアスにサポートにいく選手はおらず、中へクロスを送るかハーフスペースへ走りこんだ選手へパスを送る。
仮にボールを真ん中で奪われてもそれは想定内で、中に人数をかけているので即時奪回をすべくボールホルダーへ素早くアタックする。
ジョレンテ、トーマス、コケ、サウールはいずれもピボーテ(ボランチ)を主戦場とする選手で、真ん中の狭いスペースでもゴリゴリとボールを前進させたり相手からボールを刈り取ったり出来る選手たちである。
サイドに人数をかけて崩すのではなく、選手たちの長所を考えて中央突破を狙っているのが今のアトレティコの特徴と言える。
<ハイプレスとコケの追撃>
ボール非保持では相手最終ラインのセンターバックやゴールキーパーまで積極的にプレス。バレンシアはあまり後ろから繋ぐのが得意なチームではない為、ロングボールを蹴らせて中盤で回収出来ていた。このハイプレスは後半20分手前まで続いた。
※上の赤文字は無視してください
特にケガから復帰したコケは攻守に渡って重要な選手だと感じられた。ビトロとコレアが前線からプレスをした際に中盤の選手もついてこないとスペースが出来る。バレンシアのピボーテの選手にボールが入らないように、入ってもすぐプレスにいけるようにコケが構えていた。時には最前線までプレスを行ったりと、運動量も豊富であった。
ただ、これは相手センターバックやサイドバックにキックの質が高い選手がいない=サイドチェンジで大きな展開がされない、場合にはすごく有効であるが、同サイド圧縮している陣形から逆サイドへ一気にボールを運ばれると瞬く間に大ピンチとなる。
最終ラインに極上のキックを持ったチーム、、、そう。
CLで対戦するリヴァプールである。
ここ最近のプレミアリーグではリヴァプール相手にアトレティコのようなハイプレスをかけてくるチームは皆無となった。ハイプレスした際の背後のスペースを幾度となく狙われるからである。
アトレティコのホームであるワンダーメトロポリターノでアトレティコが自分たちの土俵で勝負しにいくのか、ある程度相手に合わせていくのか、注目していきたい。
では、また。